既設プラントの改造や部分的な設備更新は投資費用対効果の観点や社
会インフラの長寿命化という観点から強いニーズがあるが，既設部分のアズビ
ルト化された図面情報がないためこれらの図面化に多大な労力と費用を要し
ている。昨年度はこれを解消するため，カメラ撮影による点群データからの3D
&2DCADデータ化の課題の調査・整理を行った。今年度はこれらの課題を
踏まえた上でCAD化する上での具体的ノウハウの収集や改良点の検討を行
い実業務への展開及び適用上の開発要件を抽出する。

　これまで，「周南地域地盤工学セミナー」を活用して，地盤防災に関す
る話題をお互いに提供しており，周南地域を中心とした学校関係，コンサ
ルタント，施工業者等の参加があった。昨年度，参加者も増え，これからも
地盤防災をテーマとした内容に，多くの方から関心が集まりそうである。今年
度もセミナーを開催し，共同研究に発展しそうなテーマについて話し合いを
継続していく。なお，研究会は，地盤工学に関して興味を抱いている者は，
誰でも参加可能とする。

　今後の製造業にとって近未来の生活の様子を考えることは非常に重要である
。昨年度に引き続き，製造業という大きな枠組みの中で業種を超えて未来予
測や人材育成について専門家を招いて学生や地元企業とともに学び，社員
の知識・意識向上，異業種から自業種の成長へつなげることを目的とする。
今年度は，アントレプレナー・イントレプレナーに関する講演・研修，ISO認証
機関関係者による講演・研修などを検討している。