活動内容
事業の概要
徳山高専テクノ・アカデミア事業計画
徳山高専テクノ・アカデミアは,会員企業と徳山高専との緊密な交流による相互発展を図ると共に,
地域産業と地域社会の振興に寄与します。尚,新型コロナウイルスへの対応については,適時状況を
踏まえ活動に反映する予定です。
①テクノ・アカデミア事業を充実し、会員企業との連携強化を図る。
②テクノ・アカデミア会員企業を中心として地元企業の皆さんのニーズの把握に努め,
共同研究・研究会活動,人材養成活動に注力する。
③生涯学習支援活動,人材育成活動等を行うともに,産学連携によるキャリア教育を充実する。
また、地方創生貢献の一環として人材還流支援活動を行う。
事業計画の内容
1.会員企業と徳山高専の連携強化,共同研究開発の強化(強化事業)
(1)総会/特別セミナー/キャリア・デー
(2)企業訪問と情報交換
(3)技術相談(アカデミア相談窓口)
(4)企業提案型「テクノ・アカデミア共同研究開発への助成」
(5)産学連携研究会活動の助成
2.セミナー・人材養成活動(地域生涯学習による人材育成活動)
(1)技術セミナー
(2)人材養成講座
(3)地域生涯学習, 地域振興への貢献事業
(4)留学生支援・国際交流化教育支援
3.徳山高専への支援(産学連携教育・研究支援活動)
(1)専攻科生等への助成
(2)本科生及び専攻科生へのインターンシップ支援
(3)各種コンテストへの助成
(4)ものづくり活動等への助成
(5)徳山高専卒業生・修了生の還流就業支援(地元企業とのマッチング支援)
(6)徳山高専卒業生・修了生へのセミナー,人材養成講座への参加支援
(7)学生によるアイデア創出活動への支援
(8)産学連携に繋げる「研究シーズブラッシュアップ」制度の活用
(9)学生への教育助成
共同研究助成
「テクノ・アカデミア共同研究助成」はテクノ・アカデミア会員企業が徳山高専の教員と共同で研究開発を始める際の端緒となる活動資金を助成すること,あるいは各企業のかかえる問題を共同で解決するための活動資金を助成することを目的として実施されるものです。
申請額の上限:共同研究経費と同額(上限40万円)
採択数:令和5年度(前期) 7件
●令和5年度 徳山高専テクノ・アカデミア 共同研究助成採択課題
研究課題 | 会員企業 | 高専側研究者 |
採択額 (千円) |
|
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1 | 揚水性能を向上させた省エネルギー 水循環装置(アルキメデスポンプ)の改良設計・製作 | アイワグループ |
機械電気工学科 藤本 浩 機械電気工学科 三浦 靖一郎 |
100 |
2 | マグネシウム系固化材を土系舗装材の空気中のCo2吸収についての研究 |
グリーン&ウォーター 株式会社 |
土木建築工学科 島袋 淳 教育研究支援センター 福田 靖 |
220 |
3 | 特殊不織布を用いた侵食防止マットの盛土斜面における土中水分の挙動の解析 |
多機能フィルター株式会社 (坪郷計算工学研究所) |
土木建築工学科 荒木 功平 教育研究支援センター 福田 靖 土木建築工学科 桑嶋 啓治 機械電気工学科 片山 光亮 |
100 |
4 | RI検出器(示差屈折計)のベースラインの安定化 |
東ソー・ハイテック 株式会社 |
機械電気工学科 池田 光優 | 400 |
5 | 水和硬化性マットにおける物性試験の精査に関する研究 | 中村建設株式会社 |
土木建築工学科 桑嶋 啓治 土木建築工学科 荒木 功平 教育研究支援センター 福田 靖 |
400 |
6 |
自社工場製造のマグネシウム系固化材と竹繊維を用いた土系舗装材 「雑草アタックS」製品の配合研究並びに膨張特性の解明 |
日本乾溜工業株式会社 | 教育研究支援センター 福田 靖 | 200 |
7 | DX技術を用いた斜面地形情報の取得方法の検証 | 復建調査設計株式会社 | 土木建築工学科 荒木 功平 | 100 |
●令和4年度 徳山高専テクノ・アカデミア 共同研究助成採択課題
●令和3年度 徳山高専テクノ・アカデミア 共同研究助成採択課題
●令和2年度 徳山高専テクノ・アカデミア 共同研究助成採択課題
●令和元年度 徳山高専テクノ・アカデミア 共同研究助成採択課題
●平成30年度 徳山高専テクノ・アカデミア 共同研究助成採択課題
●平成29年度 徳山高専テクノ・アカデミア 共同研究助成採択課題
●平成28年度 徳山高専テクノ・アカデミア 共同研究助成採択課題
●平成27年度 徳山高専テクノ・アカデミア 共同研究助成採択課題
産学連携研究会のご案内
「テクノ・アカデミア産学連携研究会」はテクノ・アカデミア会員企業と徳山高専の教員が互いの立場を越え産学で知恵を出しあい,新しい研究課題を見いだし,その解決を目指す産学連携研究会活動への助成することを目的として実施されるものです。
申請額:10万円
採択数:令和5年度 6件
●令和5年度 徳山高専テクノ・アカデミア 産学連携研究会テーマ
研究会テーマ | ものづくり力アップ研究会パート5 | 平成29年度~ | |
---|---|---|---|
研究の概要 | 本研究会では,パート1から続く活動においてSociety5.0 社会を実現する鍵となるConnected Industries 社会へ適応するため,IoT の基礎をより実用に近い形で理解する目的で汎用のESP32 マイコンやRaspberry Piなどおよび周辺センサ機器などを用いたデバイスの開発を行い,各拠点の活用案に沿った情報計測および無線ネットワーク経由のIEEE1888規格を通した時系列データを記録する実証実験により機器の設置に係るノウハウや収集されたデータの分析等の情報交換を行ってきた.本研究会との共同開催で山口県産業技術センター主催のスマート☆づくり研究会の「IoT試作ワークショップ」の山口県東部地域の開催拠点としても機能することで,より広い地域に対してものづくりやIoTの基礎に触れる場を展開する.本年度は各拠点で独立してデータ収集とその活用が可能になるための基礎について理解を深め,実際の運用について検討を進める. | ||
企業側研究者 |
山口県産業技術センター 株式会社 中特ホールディングス |
申請額 | 100千円 |
高専側研究者 | ※池田 将晃(機械電気工学科) | 採択額 | 100千円 |
研究会テーマ | 周南地域の偉人顕彰に関わる研究会 03 | 令和3年度~ | |
---|---|---|---|
研究の概要 | 周南地域の偉人として,徳山毛利家第三代,毛利元次(近世)と軍人にして行政官であった児玉源太郎(近代)を取り上げ,2か年にわたる議論を続けてきた.毛利元次の研究では,「松屋十八景詩」の風景を都市空間上に展開する研究に発展させ,7本の研究論文・研究発表を実施した.児玉源太郎については,木村健一郎氏による評伝「児玉源太郎」の解説や議論にて転嫁し,今後も掘り下げていく方向性を見出した.一方で,この研究の流れから近代の「徳山下松港開港150年」に着目した特別セミナーへの展開や,少年児玉源太郎が見た徳山城下町についての特別セミナーへと発展している.また,海軍燃料廠や化学コンビナートの成立による周南地域の発展について,考察・考証を重ね,令和5年度は,論集として取りまとめたいと考えている. | ||
企業側研究者 |
周南市美術博物館 中特グループ |
申請額 | 100千円 |
高専側研究者 |
※谷本 圭司(一般科目) 目山 直樹(土木建築工学科) |
採択額 | 100千円 |
研究会テーマ | 周南地域地盤防災技術研究会 | 令和3年度~ | |
---|---|---|---|
研究の概要 | 「周南地域地盤工学セミナー」を活用して、地盤防災に関する話題をお互いにこれまで提供しており、周南地域を中心とした学校関係、コンサルタント、施工業者等の参加があった。地盤防災をテーマとし、様々な事業・研究の実例を中心に広く意見交換を行い、その可能性について言及していく。 | ||
企業側研究者 |
株式会社ソイル・ブレーン 洋林建設株式会社 |
申請額 | 100千円 |
高専側研究者 |
※荒木 功平(土木建築工学科) 桑嶋 啓治(土木建築工学科) 片山 光亮(機械電気工学科) 福田 靖(教育研究支援センター) |
採択額 | 100千円 |
研究会テーマ | 働きながら資格を獲る「技術士」編産学連携研究会 | 令和3年度~ | |
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研究の概要 | 2021年度に実施した研究会を分割し,技術士部会として継続する.「働きながら資格を獲る」ための情報共有,受験準備,受験指導を実施するための研究会組織を運営する.テクノセンターの多目的研修室で学習会,講演会を実施するとともに,構成メンバーの事業所で出前講座を行い,対面指導を行う予定である.このノウハウを,テクノアカデミア事業として,会員に共有する予定である. | ||
企業側研究者 |
株式会社ソイル・ブレーン 株式会社巽設計コンサルタント 株式会社山口建設コンサルタント 日本技術士会山口県支部 |
申請額 | 100千円 |
高専側研究者 |
※目山 直樹(土木建築工学科) 三浦 靖一郎(機械電気工学科) 河野 拓也(土木建築工学科) |
採択額 | 100千円 |
研究会テーマ | 若手建設技術者の技術者資格取得支援のための産学連携会議03「働きながら資格を獲る」産学連携研究会(建築士編)」 | 令和3年度~ | |
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研究の概要 | 徳山高専テクノ・アカデミア会員企業に所属する若手技術者を対象に,日々の業務の中で「建築士」資格を取得するための産学連携を進めることを目的に,研究会を立ち上げる.また,徳山高専専攻科学生など,学生として建築士受験に取り組む事例も加えながら,若手技術者が資格取得に至るまでの産学のサポートのあり方について,高級紙,実践していく. | ||
企業側研究者 |
洋林建設株式会社 株式会社巽設計コンサルタント |
申請額 | 100千円 |
高専側研究者 |
※河野 拓也(土木建築工学科) 目山 直樹(土木建築工学科) |
採択額 | 100千円 |
研究会テーマ | プリント基板のインピーダンスコントロール | 令和4年度~ | |
---|---|---|---|
研究の概要 |
前年度はFR4基板を実習工場で製作し測定することで、基板パラメータの抽出方法を確立した。結果として、 ∙ 各種RF, EMシミュレータで測定結果を高精度に再現 ∙ 損失の少ない伝送線路(高Q値)構造を探索 等を行うことができた。さらにPTFE基板 (図) を製作し測定したところ、高周波においても低損失な伝送線路が実現できる手ごたえを得た。本年度はこのPTFE基板を用いて本研究会では引き続き次のことを議論したい。 ∙ 各種モデリング (伝送線路、コネクタ、キャパシタ、ミアンダ線路等) ∙ デエンベディング ∙ メタルラフネスの影響調査 ∙ 信号伝送の影響 (シグナルインテグリティ) ∙ より高い周波数での測定 (8.5 GHz, 16 GHz を予定) ∙ 基板の再設計 (製作と測定精度の向上) 本研究会による知見を活かして、コネクタ・伝送線路からなる高周波数製品の設計力向上を目的とする。 ※画像省略:実習工場で試作した基板パラメータ抽出用基板 |
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企業側研究者 |
株式会社竹上電機商会 株式会社兼清電子 |
申請額 | 100千円 |
高専側研究者 |
※片山 光亮(機械電気工学科) 重村 哲至(情報電子工学科) |
採択額 | 100千円 |
※印は,各研究会代表者
●令和4年度 徳山高専テクノ・アカデミア 産学連携研究会テーマ
●令和3年度 徳山高専テクノ・アカデミア 産学連携研究会テーマ
●令和2年度 徳山高専テクノ・アカデミア 産学連携研究会テーマ
●令和元年度 徳山高専テクノ・アカデミア 産学連携研究会テーマ
●平成30年度 徳山高専テクノ・アカデミア 産学連携研究会テーマ
●平成29年度 徳山高専テクノ・アカデミア 産学連携研究会テーマ
●平成28年度 徳山高専テクノ・アカデミア 産学連携研究会テーマ
研究シーズブラッシュアップ
テクノ・アカデミア共同研究開発に繋げるために企業ニーズにマッチングしそうな高専教員シーズに対して高専教員への研究をブラッシュアップするための研究資金を助成します。
●令和5年度 徳山高専テクノ・アカデミア 研究シーズブラッシュアップ
R5年度研究課題 | 高専側研究者 |
採択額 (千円) |
|
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1 | 多段階検出による機械学習を用いた土木構造物の損傷検出精度の改善 |
土木建築工学科 山根 達郎 |
400 |
2 | 学校施設での土砂災害モニタリングと行政機関への連絡・報告の仕組みづくりに関する基礎的研究 |
土木建築工学科 目山 直樹 |
300 |
●令和4年度 徳山高専テクノ・アカデミア 研究シーズブラッシュアップ
●令和3年度 徳山高専テクノ・アカデミア 研究シーズブラッシュアップ
●令和2年度 徳山高専テクノ・アカデミア 研究シーズブラッシュアップ
●令和元年度 徳山高専テクノ・アカデミア 研究シーズブラッシュアップテーマ
●平成30年度 徳山高専テクノ・アカデミア 研究シーズブラッシュアップテーマ
教育高度化支援
徳山高専の教育高度化支援として、徳山高専の特色ある教育活動や、教育課題の解決につながる取り組みを助成します。
R5年度支援事業 | 高専申請者 |
採択額 (千円) |
|
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1 | 学科学年横断地域連携プロジェクト「出張まるごと徳山高専」 |
情報電子工学科 宮﨑 亮一 |
300 |